










もともとバスケ仲間だったオーナーが、仙台市内で「バスケを観ながら飲める場所」を作りたいと相談に来た。すでに一度カフェバーを営業した経験があり、移転先を探していた。
見つかった物件は、若林区の新築ビル2階。築3年、誰も入居しないまま残っていた事務所。石膏ボードそのままの壁、ベニヤ張りの床、事務所用の蛍光灯。ここがバスケカフェになるイメージは、正直持ちにくかった。
予算は限られている。だからまず「壊さなくていいものは壊さない」「新品を買わなくていいものは買わない」という方針を立てた。ちょうど閉店するバーのカウンターやショーケース、冷蔵庫、テーブル、照明器具があった。それを引き取って再利用する前提で設計を組んだ。
壁と天井を黒く塗った。床にバスケットコートのラインを塗装した。カウンター正面にトタン板を張り、下からブルーLEDを仕込んだ。壁の一面に古材を張ってバスケットゴールを取り付けた。棚は木材で造作して、ジャージやスニーカーを飾れるようにした。
鍵をもらってから10日後、NBAのユニフォームとボブルヘッドが並ぶ空間が出来上がった。あの白い事務所が、こうなるとは誰も思わなかっただろう。
閉店店舗の什器をフル活用。カウンター、ショーケース、冷蔵庫、テーブル、照明器具を閉店するバーから引き取り再利用した。什器を新品で揃えた場合と比較して、50万円以上のコスト削減になっている。
塗装だけで空間を一変させる。石膏ボードの壁と天井を黒に塗り替えただけで、事務所感は完全に消える。今回はボード張りの物件だったため下地が整っており、塗装の仕上がりも綺麗にできた。スケルトン物件よりも効率が良い場合がある。
オーナーのコレクションが「内装」になる。NBAジャージ、スニーカー、ボブルヘッドフィギュア。オーナーが長年集めてきたコレクションを飾る棚を造作することで、他にない空間ができた。既製品を買い足すより、持っているものを活かす方が強い。
一面のモルタルが、空間の「芯」になる。壁の一面にモルタルを施工し、アクセントウォールにした。お金をかけなくても、こだわるべき場所にこだわれば空間に芯が生まれる。
トタン素材で、インダストリアルなアクセントを。カウンターの下にトタン板を張り、ブルーLEDを仕込んだ。ちょっとした素材の使い方で、空間にインダストリアルな表情が加わる。
まだ何も決まっていなくても、大丈夫です。
物件未定でもOK。断りはLINE1本で完了です。